🌸ラドンと看護のちょっといい話(第2回)
「体は“治してもらう”より、“自分で治す”」
こんにちは。看護師の右田です。
日々たくさんの患者さんとお話ししていると、
「早く治したい」「先生に治してほしい」という声をよく耳にします。
もちろん、その気持ちはとても自然なものです。
でも、看護の現場にいると、“治る力”は本来、私たちの体の中にあるんだなぁと感じることが本当に多いんです。
人の体は、すり傷が自然にふさがるように、
毎日少しずつ、静かに修復を繰り返しています。
風邪をひいても、寝て・温めて・食べていくうちに、ちゃんと元気を取り戻しますよね。
その力を“自然治癒力”と呼びます。
薬は、その回復を少し手伝う存在。
でも本当の主役は、私たち自身の体なのです。
クリニックでは、薬をなるべく少なくして、
体のバランスを整えながら元気を取り戻す方がたくさんいらっしゃいます。
たとえば——
「夜のスマホ時間を減らして眠れるようになった」
「食事を見直して疲れにくくなった」
「ラドン温浴を続けて、血圧の薬が減った」
そんな“工夫”の積み重ねが、自然治癒力をしっかり支えてくれるのです。
体は、いつも小さなサインを出しています。
冷え、だるさ、イライラ、眠りの浅さ……。
その声に気づいてあげることが、「自分で治す」第一歩。
無理に頑張るのではなく、「今日はちょっと休もう」「あたためてみよう」と優しく寄り添うことが大切です。
看護師として思うのは、
“治す”というより、“整える”という感覚がちょうどいい、ということ。
体を責めず、ゆっくり整えていくと、自然と調子が戻ってくる方が多いです。
今日も、自分の体の声に少しだけ耳を傾けてみてくださいね。
それが、薬に頼らない医療のいちばんの始まりかもしれません。






