「国際ラドンアルファ線臨床研究会」ホームページ増強!ラドン有効性・安全性に関する資料掲載
昨年から活動を本格化している「国際ラドンアルファ線臨床研究会」は9月にホームページ「簡易版」を公開しましたが、このたび研究会の理事で放射線生物学者である小島周二氏(東京理科大学元教授)らが、ラドン療法(放射線ホルミシス療法)の有効性および安全性などに関係する英論文などの資料を幾つか掲載しましたので、ご案内いたします。
https://radon-clinical.org/activites/clinical-research/ 「臨床研究の推進」ページURL
ホームページより序文を改めて抜粋し、以下に掲載します。
【理念】 国際ラドンα線臨床研究会は、ラドン(放射線ホルミシス)の臨床効果を科学的根拠に基づいて検証し、安全で信頼できる医療として確立・普及させることを理念としています。
私たちは、ラドンα線療法を「民間療法」から「科学的根拠に基づく医療」へと進化させ、慢性炎症性疾患や生活習慣病、がんの補助療法などにおいて、患者が安心して選択できる新しい治療の選択肢を提供することを目指します。さらに、国際的な学術交流と情報発信を通じて、ラドン療法の正しい理解を広め、次世代の医療・予防医療の発展に貢献します。
【概要】 国際ラドンα線臨床研究会は、日本・アメリカ・カナダの医師・研究者が参画する国際的な学術研究団体です。
2024年12月26日に法人登記を行い、2025年4月より本格的に活動を開始しました。
現在は毎月理事会を開催し、活発な議論を通じて研究方針や臨床研究計画を推進しています。
さて今回、小島理事より投稿された資料から、一部を抜粋し以下に掲載いたします。
【これまでに明らかになっている基礎(動物・細胞)研究結果】
放射線による生体への影響は、これまで高線量領域における影響を低線量領域に外挿する直接外挿の結果から“放射線は、たとえ微量であっても生体内に害をもたらす”という考え方「しきい値無し直線仮説(LNT仮説)」が放射線防護の観点から我が国をはじめ諸外国で今日に至るまで受け入れられて来ています。
一方で、過去の中国広東省の高自然放射線地域の調査での、「対照地区より発ガン率が低い」、また我が国の三朝ラジウム温泉地区の人に対する疫学的調査では「胃癌や肺癌などある種の癌の発生率が対照地区と比較して有意に低い」する報告が半世紀前より報告されて来ました。その後、研究者の精力的な研究によりこのLNT仮説が否定され、昨今では低線量領域放射線の生体に対するを有益な作用(ホルミシス作用と言う研究者もいる)が認識されています。
低線量の放射線を生体に照射した場合、生体に対する有益な応答反応(防御反応)として種々の応答が容易に予測されます。小島らは、放射線の障害が生体内に生じた活性酸素種(ROS)に起因することから、その防御系である抗酸化系に焦点をあて、低線量放射線による本防御系応答反応の誘導を生体に生まれながらに備わっているグルタチオン(GSH)に着目して十数年に渡り研究し、高線量照射に対する抵抗性の誘導、細胞免疫の活性化、がん抑制因子の誘導、Th1/Th2バランスの正常化、制御性T細胞の誘導等を明らかにしています(図1)。さらに、がん・リウマチ等の難治疾患、中枢神経障害動物モデル等を用いて、低線量の放射線の照射による上記疾患改善作用についても既に報告しています・・(以下本文)
【ラドンα線の標準治療法との組合せ療法への期待】
1.中枢神経障害へのラドンα線療法のチャレンジ
脳は他の組織と異なり多価不飽和脂肪酸に富んでおり、活性酸素種(ROS)の攻撃を受け易い組織の一つです。パーキンソン氏病(PD)、アルツハイマー病 (AD)、アスペルガー症候群、更には筋萎縮性側索硬化症(ALS)等、多くの脳疾患の成因やその伸展にもROSが関与していると報告されています。
低線量放射線による体内組織内のグルタチオン(GSH)をはじめとする抗酸化物/抗酸化酵素の誘導、免疫細胞の制御等が明らかになっています。
宮地らは、中枢神経系異常ラットモデルによる異常な攻撃性や性行動に対する低線量X線(50〜150mGy)の抑制効果を報告しています。また、大谷らはマウス色素性網膜炎モデルを用いて、低線量γ線(線量率26mGy/min, 総線量650mGy)の照射による顕著な神経保護作用が報告されています。さらにごく最近、カナダのCuttlerらは低線量のX-CT照射によるAD病態の改善の臨床治験報告しています。
統合失調症についても、「脳内の抗酸化物GSHが低下すると重症度が増加する」という報告が最近国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構のホームページ・トピックス欄に掲載されています。従って、低線量α線によっても上記脳疾患に対する抑制/改善効果が多いに期待されます・・(以下本文)
これらは掲載された資料の、ごく一部に過ぎません。詳しくはホームページをご覧ください。
今後も随時、役に立つ適正な学術情報を掲載しますので、ぜひご期待いただければ幸いです。
https://radon-clinical.org/activites/clinical-research/ 「臨床研究の推進」ページURL