吉野です。こんにちは。昨日のニュースで、今年の「桜開花予想」が出ていました。全国的に少し早目の開花となりそうです。そろそろお花見のシーズンとなりますが、ワクワクしますね。皆さんはお花見の予定はありますか?

ただ、この冬の記録的な寒さを考えると、開花が例年より早いというのは、少し意外な感じもします。それに関して、日本気象協会などのレポートを読んだところ、面白い説明がありました。

それは「休眠打破」という現象です。似たようなネーミングのガムがあり、それを思い出してしまいましたが、れっきとした植物用語です。これは簡単に言うと、冬の寒さで花の芽が一定の刺激を受け、春の開花に向けて準備に入る現象を指すのだそうです。

つまり桜が早く開花するためには、春の暖かさだけでなく、冬のある程度の「寒さ」も必要だ、という事になります。逆に言うと、暖冬の年は休眠打破が働かず、開花がむしろ遅れる場合もあるそうです。寒さと暖かさのメリハリが大切、という事でしょうか。

さて本題に入ります。2月22日のブログでは、「ニンニク注射」の人気の秘密などに関してお話しました。蒲田よしのクリニックに於いても、「ニンニク注射を蒲田で、と検索したら、このクリニックが見つかったので来た」という方が、毎週何人もいらっしゃいます。

ニンニク注射は、その名称がとても有名であり、いかにも内容の定まった注射が市販されている、と考えられているフシがありますが、ニンニク注射に決まったレシピは、実は存在しません。個々のクリニックで独自に配合したビタミン系の注射に、「○○ニンニク注射」と命名し、診療メニューに載せているのが実情です。

ニンニク注射を受けると、その名の通り「ニンニクの様な匂い」を感じます。どのような匂いを感じるかには個人差があり、ニンニクというよりは「ニラの匂い」という人もいれば「ネギの匂い」という人もいます。或いは「何も匂いがしない」という人も少なくありません。

ニンニク注射は、何故ニンニクの様な匂いがするのでしょうか。よく投げかけられるのが「ニンニクが中に入っているのですか」などという質問ですが、食べ物としてのニンニクが入っている訳では決してありません。

では一体、ニンニク注射には何が入っているのでしょうか。ニンニク注射に決まったレシピがないとはいえ、ある種の不文律の様なものは存在します。
クリニックによって差異はありますが、共通しているのは「ビタミンB群を主体とする、比較的小ぶりな注射」という位置付けです。通常は、それよりもビタミン等の量が多い「ビタミン系の点滴」をラインナップしている例が多数です。

ニンニク注射で「ニンニクの匂い」を感じる理由に関して定説はありませんが、次のような説明が一般的です。

ニンニクやニラ、ネギなどには「硫化アリル」という硫黄を含んだ成分があり、これがビタミンB1(アリナミン)と結びついて、硫黄の様な匂いを発する、と説明されています。
すなわち前日や当日に食べたニンニクやネギなどの食材に含まれる硫化アリルが、ニンニク注射に含まれるビタミンB1と結びついて、注射の最中に「ニンニクの様な匂い」を感じる、という訳です。

この現象は、ニンニク注射と同類の点滴でも起きています。例えば蒲田よしのクリニックに於いて、一般的なニンニク注射に相当する「スーパーにんにく注射」より一回り大型の「パワーアップ点滴」がありますが、これもニンニクの様な匂いを感じるようです。

ニンニクの匂いの事はさておき、パワーアップ点滴はとりわけ男性に大人気です。スーパーにんにく注射に比べてビタミンの量は5~6割増しで、グルタチオン等の「抗酸化成分」を配合していますが、疲れがスッと取れる、肩凝り等が楽になる、などと好評です。
その姉妹品として「ビューティー点滴」もあり、こちらは女性に人気です。ビタミンの量はパワーアップ点滴と同じくらいですが、こちらにはビオチン等の「美肌成分」を配合しています。

このようなビタミンB群を主成分とした注射、点滴の際立った特徴として、「即効性」が挙げられます。個人差はありますが、疲れや頭痛、肌荒れ、憂うつ感、アレルギー症状などが、早い人ではそれこそ「分単位」で軽減していきます。

蒲田よしのクリニックでは、パワーアップ点滴やビューティー点滴に勝るとも劣らない、大好評の点滴があります。それは「マイヤーズカクテル」です。この点滴に関しては後日、詳しくお話します・・(続く)

蒲田よしのクリニック