同じストレスでも大きい個人差・ストレス耐性上げる秘策とは
吉野です。こんにちは。桜の開花ラッシュが始まりましたね。東京でも例年より早い開花を迎えました。今年も待ちに待った花見シーズンの到来です。
とはいえ本日20日は、冷たい雨に見舞われています。この雨は22日頃まで続きそうで、しかも2月並みの寒さです。関東などでも雪が降る可能性があるそうです。
せっかく開花した桜が、冷たい雨や時ならぬ雪のために、散ってしまうのではないかと心配してしまいますが、よほどの強風が吹かない限り、それは大丈夫なのだそうです。咲き始めは花びらがしっかりしていて、そうそう簡単に散らないためです。
むしろ寒いくらいの方が、花が長持ちして良いかもしれません。あまり暖かい日ばかりが続くと、あっという間に散ってしまいます。お花見の予定を立てていたのに、当日にはすっかり散っていた、などという話も聞きます。
一方で「花冷え」などと言って、開花した後に寒い日が続き、ブルブル震えながらお花見をした、などという話も聞きますが、多少寒い日があった方が、桜の花がいわば「冷蔵保存」されて、長い期間にわたって桜の花を楽しめる、という側面もあります。
さて3月1日のブログで、3月は人事異動などの影響もあり、うつ病などメンタル不調が発生しやすい、というお話をしました。自殺者が多い、などという物騒な統計も存在します。
降格や減給などネガティブな異動だけでなく、昇進や昇給といったポジティブな異動であっても、人によっては強いストレスとなり、うつ病などのメンタル不調を来すことが少なくありません。
そのような人事異動を含む大きな「ライフイベント」は、あらゆる人にやって来ます。それは重大なストレス要因となって人々に降りかかってきますが、それに対する感じ方や反応は、個人によって驚くほど大きな差があります。
例えば昇進・昇給で素直に喜ぶ社員もいれば、逆に責任が重くなるからと憂うつになる社員もいます。日常レベルで言えば、厳しい上司の元でグングン成長する若者もいれば、反対にストレスで参ってしまう若者もいます。
そのように現実には、同じ「ストレス源」に暴露されても、それを好機と考え、成長のバネにしてしまう人がいる一方で、大きなストレスを感じ、心身ともに衰弱してしまう人がいるのです。
そのようなストレス源に対する感じ方や反応に、大きな個人差が生じるのは、どのような理由によるのでしょうか。
よく使われる表現に「ストレス耐性」というものがあります。ストレスに対する抵抗力が大きいかどうかが、ストレスを糧にできるか、ストレスにやられてしまうかの分岐点になる、という訳です。
それでは、ストレス耐性の強いか弱いかは、どのような要因により左右されるのでしょうか。我々は社会人として生きている以上、ストレスを避ける事はできません。どうせストレスフルな環境に生きるのであれば、ストレスに強い心を持っていたいものです。
真っ先に注目されがちなのが「性格」です。ストレスに強い性格、弱い性格というものがあり、「ストレスに弱いのは性格のせいだ」などと決めつける向きもありますが、本当にそうでしょうか。
現実には、ストレスによって心身ともに衰弱していた人が、様々な工夫や取り組みによって、次第にストレス耐性を向上させた、という事例は少なくありません。持って生まれた性格も多少は影響するでしょうが、ストレス耐性を上げる事は、決して不可能ではないのです。
ストレス耐性の強弱を左右する要素には様々なものがありますが、私が最も重要と考えるものの一つに「食事と栄養」があります。
食べ物とストレス耐性に関係があるのか、と疑問に感じる方がいるかも知れませんが、日々口にしている食べ物が、私たちの体と脳を形作っているは事実です。まっとうな物を食べる事が、ストレスに強くなる王道と言えます。
それでは、どのような食事の工夫がストレスに強くなるために必要なのでしょうか。
それを説明する前に、間違った食生活によってストレス耐性を弱め、うつ病になりかかった実例をお話ししたいと思います。
それは、何と「私自身」です。後日、詳しくお話いたします・・(続く)