URLを提示したサイト記事は大阪府泉大津市が南出市長を中心に推進している妊婦さん向け「マタニティ応援プロジェクト」の案内文です。
泉大津市では、妊婦さんが心身ともに健康になり、元気で健康な赤ちゃんを産み育ててほしい、という願いから、市内の妊婦さんに毎月10キロにも及ぶ「金芽米」を無料で送り、美味しく健康なご飯をたくさん食べて頂く事業を、この4月から開始しました。
事業は始まったばかりで健康上の「効能」はこれからですが、金芽米を食べ始めた妊婦さんの評判は上々だそうです。妊婦さんが次々と出産時期を迎えるのが今から楽しみで、元気な赤ちゃんが生まれ、すくすくと成長する様子が目に浮かぶようです。
南出市長らがマタニティ応援プロジェクトを始めたのは、出産や子育てをめぐる強い「危機感」があったためです。出産に関しては「少子化」が問題視されていますが、それだけではありません。妊婦および産婦、それに生まれた子供の「健康問題」も深刻なのです。
最近よく「産後ウツ」が問題となっていますが、ウツだけでなく不安神経症、不眠症、慢性疲労、自律神経障害など数多い健康問題があります。これは出産というストレス、家庭の環境変化、周囲からのプレッシャーなどが関係していますが、それだけではありません。
出産する女性は20~30代が多数となっていますが、この年齢層は「鉄欠乏」がたいへん多く、これが貧血や立ちくらみ、慢性疲労、ウツ症状などの原因となっています。加えて「ビタミンB群欠乏」も負けずに多く、各種の過敏症や不安神経症などの背景となっています。
では出産時期を迎えた女性の食生活は、どうなっているでしょうか。これは残念ながら、とても心配な状況と言わざるを得ません。彼女らの平均的な食生活は、甘い物や炭水化物、加工食品の摂取割合が多く、鉄欠乏やビタミンB群欠乏になりやすい食環境なのです。
それでは「主食」は、何を食べれば良いのでしょうか。パンや麺類など小麦製品はグルテンを含み食物アレルギーの原因となるため、欧米でも忌避されるようになってきました。それでは「米」はどうかというと、アレルギーの心配こそないものの、様々な問題があります。
先ず通常の「白米」は、胚芽とヌカを剥ぎ取っているため食べやすい反面、ビタミンB群など大切な栄養素の大部分が取り除かれてしまっています。残っているのは中心部の「胚乳」のみであり、ここはデンプンなどの糖質が中心の栄養配分となっています。
そのために白米だけの主食では、ビタミンやミネラルなどの栄養素が欠乏しやすい食環境となってしまいます。日本人が白米を食べ始めたのは江戸から明治時代にかけてですが、白米食が原因で「脚気」というビタミン欠乏症にかかった人が少なくありませんでした。
それでは「玄米」はどうかというと、胚芽やヌカを残しているため、確かにビタミンなどの栄養素はしっかり保持されています。ところが硬くて食べにくく、またヌカの匂いが気になる人も少なくありません。炊くのも工夫が必要で、農薬が残留しやすい欠点もあります。
そこで和歌山市に拠点を置く「東洋ライス」では、胚芽とヌカの最内部のみ残して精米する特殊な技術を研究し、一見して白米そっくりの姿および食味ながら、ビタミンやミネラルなどの栄養素の大部分をしっかり保持する「金芽米」を開発し、一般販売しております。
東洋ライス「金芽米について」 https://www.toyorice.jp/c/item/kinme
金芽米は知らずに食べると白米そのものの食味ですが、栄養価は優れており、例えばビタミンB1は通常の白米に比べて7倍も含まれています。そのほか各種ビタミンやミネラルなどの栄養素も豊富で、玄米にひけをとらない栄養バランスの良さとなっております。
しかも金芽米は、洗わずに(とがずに)炊ける「無洗米」となっています。やはり精米上の工夫によって、とがずに炊けるようにしているため、忙しい人であっても簡単に金芽米を炊く事ができます。「とぐのが面倒」という事でご飯を控えていた人にも朗報といえます。
このような「玄米並みに健康的な白米」を日常的に食べる事によって、妊婦や産婦の健康、そして子供の健康にとても良い影響が表われてきます。もちろんその他の食品、例えば野菜や魚なども同じように大切で、これを機に食生活全般を見直す事も欠かせません。
金芽米の健康上の効果については、すでに「企業現場」に於ける実績があります。ある企業では社員食堂などで金芽米を採用したところ、体調不良やメンタル不調の社員が目にみえて減少し、欠勤率が約4割も低下した、という労働保健上のデータが発表されました。
私は診療と並んで企業のメンタルヘルスにも取り組んでいますが、増え続ける勤労者のメンタル不調も、実はビタミンなど栄養バランスの乱れが関係しています。妊婦さんと同じように、勤労者が金芽米を食べる事によって、健康に元気に働けるようになりそうです。
実は私も4月はじめから金芽米を食べ始めました。10年以上前までは玄米を食べていましたが、いつの間にか白米と麺類の生活になっていました。金芽米を食べ始めて1ヵ月が経ちますが、寝つきと目覚めが明らかに改善し、お腹周りも引き締まってきました。
蒲田よしのクリニック