吉野です。こんにちは。相変わらず寒暖の差が激しいですね。体調管理や服装選びがとても難しい、と感じています。皆さんは如何お過ごしでしょうか。

お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、このブログの書き方を、3月の中頃から少し変えました。一つの段落の行数を減らし、また段落と段落の間に一行の空欄を挟むようにしました。そうする事によって「見やすい」ブログを目指す事にしたのです。

それまでは、一段の行数が比較的長く、また2段か3段分を一塊にして空欄を挟みませんでした。それは、長文の傾向がある私のブログを、一定の空間に収めるためには、より圧縮した方が体裁を保てる、という意識があったためです。

しかし一方で、文章が長くて読みづらい、という声が多いのも事実です。特に最近は、文章の「読みやすさ」が重視されるようになってきました。そこで内容のレベルは変えずに、少しコンパクトで読みやすい文章を目指す事にしました。

さて本文に入ります。3月14日のブログでは、いわゆる「ニンニク注射」の内容、および独特の匂いの原因に関して説明し、さらに蒲田よしのクリニックに於いて人気のある「スーパーにんにく注射」、およびその上級バージョンである「パワーアップ点滴」と「ビューティー点滴」について解説しました。

これら3種の注射・点滴は、ビタミンB群とビタミンCが主成分であり、それに疲労回復成分や美肌成分を付加する事により、素早い効果を発揮しています。
また匂いについては仮説ながら、すでに摂取したニンニクやネギなどに含まれる硫黄成分が、注射で体内に入ったビタミンB1と結びつき、特有の匂いを感じさせていると説明されています。

蒲田よしのクリニックに於いては、点滴を受ける方の3割から4割くらいが、この「ニンニク注射グループ」の中から点滴の種類を選びます。
とりわけ人気なのがパワーアップ点滴とビューティー点滴で、当初はスーパーにんにく注射から始めた方の多くも、パワーアップかビューティーのファンとして定着します。

実はこのグループに勝るとも劣らない、評価の高い点滴のグループが存在します。それは「マイヤーズカクテル」のグループです。やはり3割から4割くらいの方が、このグループの中から点滴を選択します。
マイヤーズカクテルを実施しているクリニックは意外と少ないため、驚くほど遠方から受けに来られる方も少なくありません。私のクリニックでは、最も定着率の高い点滴グループとして、存在感を示しています。

マイヤーズカクテルの「マイヤーズ」とは、創始者である医師の名前です。マイヤーズ医師は米国メリーランド州でクリニックを開業していましたが、慢性疲労など様々な体調不良や病気の方に対し、ビタミンやミネラルの点滴を行なう事でたいへん評判でした。

ところがそのマイヤーズ医師が1984年に亡くなると、困った患者さん達は代わりの医師を懸命に探しました。その中の一人にペンシルベニア州のアラン・ガビー医師がいましたが、ホリスティック医学を手掛けるガビー医師は、患者さんの話を聞いて直ぐに関心を持ち、点滴の研究に取り組みました。

ガビー医師らの研究により、現代医学のエビデンスに合わせてマイヤーズ医師の点滴を再現し、「マイヤーズカクテル」と命名しました。ガビー医師は10年あまりで1000人以上の患者に15000件にも上るマイヤーズカクテルを実施し、多くの方々を体調不良から救いました。

ガビー医師から指導を受けた全米の医師がマイヤーズカクテルの研究と普及に努め、近年では10000万人を超える医師が、日々の診療でマイヤーズカクテルを活用しています。今や自然医療の中で、定番の点滴の一つと位置付けられているのです。

日本に於いては「点滴療法研究会」が、会長の柳沢厚生医師らを中心に、啓蒙活動と普及に努めています。日本における普及はまさにこれからといった状況で、ようやく数百件のクリニックで導入されているに過ぎません。

マイヤーズカクテルの特徴の一つに、その「バランスの良さ」が挙げられます。およそ栄養はバランスが大切ですが、マイヤーズカクテルに含まれるビタミンB群の構成は、研究と改良の結果、まさに絶妙のバランスとなっているのです。一方でカルシウムとマグネシウムも含まれていますが、その比率も理想的です。

そのようなバランスの良さのため、マイヤーズカクテルを受けた方からも、「クセがなく、まろやかな点滴」とか「ソフトでバランスの良い点滴」などと評価する声が多く聞かれます。

さてそのようにバランスの良いマイヤーズカクテルですが、実際にどのような疾患や体調不良に効果を発揮するのでしょうか。
これに関しては後日ご説明しますが、驚くほど多くの疾患や体調不良を改善させる力を持っているのです・・(続く)

蒲田よしのクリニック