吉野です。皆さんこんにちは。1月20日は「大寒」と呼ばれる通り、今が一年で最も寒い時期とされています。今年は暦通りに、とても寒い冬となっていますね。地域によっては大雪に見舞われていますが、東京でも約20㎝の雪が積もりました。

先日のニュースを見て驚いたのですが、ロシアの東シベリアで、氷点下65℃という大変な寒さを観測した、と報じられました。街が雪と氷に覆われているのはもちろん、人間のマツゲが凍り付き、吐く息が煙のように真っ白です。そして水に濡らしたタオルを振り回すと、剣のようにカチカチに固まってしまいます。
東シベリアは、人間の居住地としては「地球上で最も寒い場所」とされています。世界の最低気温は南極を除き、同地のオイミヤコンという街の氷点下71.2℃だそうです。我々の生活感覚では、ちょっと想像のつきにくい寒さと言えます。
そんな極寒の地に、よく人が住めるものだ、などと驚いてしまいますが、太古の昔からシベリアを含む極寒の地にも、人類は住み続けてきました。衣服や住居、暮らし方などを工夫し、人類は寒さとも共存してきたのです。人間の適応力の強さには、改めて感心させられました。

さて私事になりますが、先週の中頃に軽く風邪をひいてしまいました。このコラムに於いて連載の形で「風邪・インフルエンザ」に関する記事を書いている最中に、当の本人が風邪をひいてしまうとは少々恥ずかしい話ではありますが、幸いにも結果的に軽症で済みました。
最近は連日のように、風邪やインフルエンザの方が蒲田よしのクリニックにも多数来院されており、診察する側の私共も、罹りやすい環境であることは確かです。ただそれは毎年の事です。風邪が流行るたびに、その都度ひいていたのでは、キリがありません。

前回までのコラムでお話したかと思いますが、私は病院勤めしていた頃は人並み以上に風邪を繰り返しひいていたのに比べ、ここ10年近くは殆んど風邪をひかなくなりました。特に蒲田よしのクリニックを開業してから6年程は、風邪らしい風邪を全くひいていません。
なぜ風邪をひかなくなったのかには理由が幾つかあるかと思いますが、一つには「食事を変えた事」が挙げられます。それまでは果物を殆んど食べず、野菜も不足気味でしたが、ここ数年は果物と野菜をほぼ毎日のように、山ほど食べています。その他にもノニジュースを飲んでいる事、禁煙した事などが大きいと思われます。

さらに風邪をひかない原因として考えられるのが「ラドン」です。2011年11月に蒲田よしのクリニックを開業して以来、クリニックに併設しているラドンルームに、診療日は毎日のように出入りしています。多くは業務上の目的ですが、知らず知らずのうちに体が温まり、多量のラドンガスを吸入していたはずです。
改めて後述しますが、ラドンガスの放出するアルファ線という放射線は、免疫力を著明に向上させることが証明されています。実際に私だけでなく、ラドンルームに定期的に入っている人は、殆んど風邪というものをひかなくなります。ガンの方なども多数入っており、腫瘍縮小効果が得られる方も少なくありません。

そのように食事を変え、ラドンガスを浴びている私ですが、それでも1年に1回くらい、少し風邪気味となる事はあります。多くはごく軽い風邪で済み、1~2日くらいで治ってしまいます。とはいえ今回は少し様子が違い、寒気と怠さが急激に襲ってきたため、インフルエンザの懸念がありました。熱も38℃くらい出ました。
そこで「インフルエンザ水際撃退作戦」を実施しました。インフルエンザ薬であるタミフルを飲んだ、などという西洋医学的な話ではありません。以前にも何回か試したことがある手法ですが、以下の事を繰り返し実施しました。

① タヒチ産ノニジュースを飲む(200~300㎖ずつ)
② 高純度の乳酸菌製剤(ベルムカイン・ソフト)を飲む(1包に乳酸菌1兆個)
③ 高吸収率ビタミンCサプリ(リポスフェリック・ビタミンC)を飲む
④ 高品質マルチビタミン・ミネラルのサプリ(米ダグラス社・UPⅩ)を飲む
⑤ プラセンタ注射(メルスモン)を行なう
⑥ ラドン温浴(低放射線ホルミシス療法)を行なう

これらはいずれも日常的に行なっている取り組みですが、さらに濃密に行なったのです。例えば①から④にかけては3~4時間毎という高頻度に行ない、⑥も空き時間を見つけてはこまめに行ないました。そのためお腹がタプタプと一杯になり、汗も結構かきました。
その影響は間もなく現れてきました。寒気や怠さは急速に軽減し、半日もするとほぼ平熱となりました。そればかりでなく、翌日にはむしろ日常より快調となったくらいです。体中からエネルギーが沸き起こり、体力や気力は120%くらい回復したような感覚でした。

これらの濃密な取り組みは、今では「日常モード」に戻しましたが、この経験から改めて分かったのは、風邪やインフルエンザも含め、心身に何らかの異変が生じた場合、特殊な疾患や外傷は別にして、免疫力を向上させる取り組みを懸命に行なえば、けっこう水際で食い止める事が出来るものだ、という事です。
それでは、このうち最も効いたものは一体何か。ラドン、ビタミンC、ノニジュース・・それぞれ効果を発揮したものと思われますが、私の感覚では、ラドンが一番効いたような気がしています。理論的にも免疫力を向上させる効果は並外れていますが、それだけでなく、理屈抜きで「体を丈夫に」しているような信頼感があるのです。

次回はそのラドンに関し、改めて考えてみたいと思います・・(続く)

蒲田よしのクリニック