蒲田よしのクリニックでは、このたび「漢方外来」を開設しました。既に多数の通院中の方が漢方薬の処方を受けられましたが、今後は新たに漢方療法を希望している方々も広く受け入れる事にしております。

 

当院では2011年の開院から一貫して「薬に頼らず自然治癒力を向上させる医療」を目指し、ラドン温浴やオーソモレキュラー栄養療法、各種点滴療法などを主体として診療に取り組んでおり、薬の処方は一部を除いて殆んど行なってきませんでした。

 

その結果、ウツなどメンタル不調や更年期障害、自律神経失調症などの方々を中心に、憂うつ感や不眠、全身倦怠感、頭痛、めまい等の症状が軒並み改善し、なおかつ内服している薬についても大半の方々が、ほぼ全て中止するという実績を積み重ねてきました。

 

そうした中で2021年以来、新型コロナ感染後またはコロナワクチン接種後の遷延する体調不良、すなわち「コロナ後遺症」および「ワクチン後遺症」の患者が全国的に急増し、当院へも毎日の様にネット検索や紹介などを経て多くの方々が来院する様になってきました。

 

特にワクチン後遺症の症状は多岐にわたり、概して深刻かつ難治性です。後遺症診療を行なう医師36名からのアンケート調査では、全身倦怠感(94.4%)、頭痛(63.9%)、めまい(58.3%)、しびれ(52.8%)、集中力低下(50%)などが高頻度となっています。

 

ワクチン後遺症の諸症状が深刻度を増すと、倦怠感がひどく起き上がる事も出来ず、思考力の著しい低下(ブレインフォグ)、めまい、動悸、胸部苦痛などのために日常生活や仕事に重大な支障を来たし、長期の自宅療養を余儀なくされる方も少なくありません。

 

このような後遺症患者に対しても、前述のラドン温浴やオーソモレキュラー栄養療法、各種点滴療法などの治療法はかなりの効果を示しますが、複雑な事情で遠方から来院する方も多く、また経済的理由から「保険適応」の治療法を希望する方も少なくありません。

 

そこで注目されるのが、他ならぬ「漢方療法」です。漢方は保険適応の処方も豊富であり、遠方の方であってもオンライン診療で漢方薬の処方または購入の推奨が可能です。問題は「効果」ですが、実は後遺症診療に於いても漢方療法の評価は予想外に高いのです。

 

前述の医師アンケート調査では治療法の選択および評価についても質問しました。それによると、後遺症の診療に於いて「漢方療法」を実施している医師は72.2%、「治療効果が高い」と評価する医師は47.2%でした。これは数ある治療法の中で群を抜く数字です。

 

つまり症状が多岐にわたり難治性という側面のあるワクチン後遺症に於いても、「漢方療法」は医師から有力な治療法として採用され、しかも治療効果が高いと高評価を得ている事になります。他の治療法との併用も含め、漢方療法には一定の存在意義があるのです。

 

翻って他の疾患領域、例えば更年期障害やウツなどメンタル不調、自律神経失調症、慢性疲労、各種アレルギー疾患などについて、漢方療法の効能や医療的意義を検証してみると、後遺症診療と同様に、かなりの有効性が改めて評価できることに気付かされます。

 

蒲田よしのクリニックでは、これまでと同様にラドン温浴やオーソモレキュラー栄養療法、各種点滴療法などの治療法に取り組むのと並行して、積極的に「漢方療法」に取り組んでまいります。是非ともお気軽に問い合わせ、診療予約をお願いしたいと思います。

蒲田よしのクリニック