「梅雨明け1週間」は要警戒!熱中症や夏バテの意外な原因とその対策
(続く)・・たいへんお待たせしました!約1か月半ぶりの投稿です。ブログをしばらくお休みしていたのには訳があります。去る7月21日に東京・飯田橋の東京理科大学で「第7回・放射線ホルミシス講演会」が開催されましたが、そこでスピーチとパネル・ディスカッションへの出席を求められ、その準備に追われていたのです。
「放射線ホルミシス講演会」は、一般社団法人・ホルミシス臨床研究会が2008年より年1回のペースで毎年夏に開催しているもので、最新の治療法としての「低放射線ホルミシス療法」の研究および普及を目指したイベントです。参加者数および会員の医師は年々増加しており、質疑応答を含めたいへんな盛り上がりを見せています。
昨年の講演会では現役の国会議員が2名ほど出席し、低放射線ホルミシス療法の普及に対して応援のメッセージがありましたが、今回も引き続き2名の議員が出席し、昨年以上に強力な応援を頂きました。超党派の国会議員で構成される「放射線議員連盟」の活動がいよいよ活発になっており、低放射線ホルミシス療法を本格的にレベルアップし国内外に普及していこう、という動きが本流となりつつあります。
もう一つの変化として、医学界の有力者が低放射線ホルミシス療法に対して重大な関心を持ち始めた、ということが挙げられます。昨年は放射線医学の大家の一人である医学部教授が出席しましたが、今回はこの方に加えて、脳外科分野の大家の一人が特別講演を行ないました。この方は「無麻酔脳手術」を推進する第一人者ですが、低放射線ホルミシス療法の臨床的効果と将来性に注目し、臨床応用を開始したというのです。
私はというと、蒲田よしのクリニックに於ける低放射線ホルミシス療法の有効例を幾つか発表しました。蒲田よしのクリニックが開業して2年8カ月が経過し、低放射線ホルミシス療法としての「ラドン温浴」に取り組んだ方がこれまで数百名に及びますが、その中でとりわけラドン温浴(低放射線ホルミシス療法)が有効であった7症例に関し、治療内容と治療効果などについて概要を報告しました。
これまでラドン温浴を行なった患者の疾患や体調不良の種類は実に多く、今回発表の著効7症例も、うつ病、自律神経失調、関節リウマチ、坐骨神経痛、乳がん、更年期障害、慢性肝炎と多岐に及びました。例えばうつ病の症例では治療開始後3か月で職場復帰を果たし、リウマチの症例では関節痛がほぼ消失、慢性肝炎の症例では肝機能が正常化、更年期障害の症例では多彩な症状が著明に改善しました。
なお蒲田よしのクリニックに於いては、ラドン温浴を単独で行なう方はさほど多くなく、大半の方は他の治療法、例えばプラセンタ注射や栄養療法、漢方薬、点滴療法などと併用しています。例えば更年期障害の方の多くはプラセンタ注射とラドン浴を並行して行ない、何割かの方々は漢方薬や栄養療法を併用します。どの治療法が特に効いたか判断は難しいのですが、かなりの相乗効果があることは確かです。
さて長かった梅雨も関東地方より西で明け、ようやく長雨からは解放されましたが、さっそく猛烈な暑さに見舞われています。24日からは各地で35℃以上の猛暑日となっており、夜も25℃以上の熱帯夜となった所が目立ちます。一時期はエルニーニョ現象の影響で「冷夏」との予想もありましたが、どうやらそれは外れの模様です。
梅雨明け後の数日間は、とりわけ「熱中症」に要注意です。これは体が暑さに未だ充分に慣れていないこと、そして梅雨の名残で湿気が残っていること等が原因とされています。実際に水の事故の多発とともに、熱中症による救急搬送の事例が毎日のように、新聞やテレビニュースなどを賑わしています。
蒲田よしのクリニックに於いても、暑さのために体調を崩した方の来院が急増しています。体がだるい、食欲がない、夜が寝苦しくて睡眠不足、貧血症状の悪化、頭痛、めまい、などといった症状を訴える方が、急に増えてきているのです。中には脱水気味で、フラフラして歩くのも大変、などという熱中症に近い方も散見します。熱中症ほどではないにせよ、いわゆる「夏バテ」状態の方が少なくありません。
夏バテとは俗称であり、定義ははっきりしませんが、遷延する暑さのため身体に変調を来たし、倦怠感、食欲不振、めまい、頭痛、不眠などといった様々な症状に悩まされるような体調不良を意味しています。これは今のような盛夏はもとより、残暑の期間や梅雨明け前、初夏などにも発生することがあり、稀に夏以外の季節に発生することもあり得るのです。
近年の夏は一昔前に比べて暑さが増しており、熱中症や夏バテに罹りやすくなっているといえます。実際に熱中症による救急搬送数は増加の一途を辿っています。まさに誰でも熱中症や夏バテに罹り得る状況といえるのですが、実際には熱中症あるいは夏バテによく見舞われる人と、一度も罹ったことがないという丈夫な人が存在します。そのような個人差は、どのような事情から生じるのでしょうか。
蒲田よしのクリニックに夏バテの症状を訴えて来院する方に対し、例えば「マイヤーズカクテル」というビタミン中心の点滴を行なうと、みるみる症状が改善することが少なくありません。一方で普段からプラセンタ注射やラドン温浴(低放射線ホルミシス療法)などに取り組んでいる方は、滅多に夏バテには罹らないのが現実です。また日常的に食事内容や運動などに留意している方も、夏バテには罹りにくい傾向があります。
そのような事情から、熱中症や夏バテから身を守る工夫というものが幾つか見えてきます。次回以降に詳しく解説しますが、熱中症や夏バテを予防する方法としては例えば、食事の栄養バランスを工夫する、普段から代謝と血液循環を活発にしておく、運動習慣を身に付ける、腸内環境を整えておく、などといったことが挙げられます。梅雨明けした今からでも遅くないので、ぜひ熱中症・夏バテ対策に取り組みましょう・・(続く)