前回のブログでは、大阪市で4月6日(日)に「国際ラドンアルファ線臨床研究会」の理事会が開かれ、そこで研究会としての具体的な活動方針が話し合われた事をご報告しました。2024年から本格的に活動を開始した新しい学術団体であり、一般社団法人として登記されました。

 

すでにラドン療法に関しては2007年から「ホルミシス臨床研究会」が、主として関東地域の医師らが中心となり、20年近くにわたって活動を続けてきました。私自身も15年前に加入し、ラドン療法の知識と経験を深め、現在のクリニック開業に至っている事もお伝えしました。

 

その一方で、数年前から関西地区でラドン療法を導入する開業医が相次いだ事が背景となり、兵庫医科大学の後藤章暢教授が代表理事として音頭を取る形で、主として関西地域の医師らが中心となって、国際ラドンアルファ線臨床研究会が発足することになりました。

 

昨年10月に開催された同研究会「設立記念講演会」のパンフレット表紙には「人類生存のために・・(中略)・・低線量放射線ラドンアルファ線療法」という標題が掲載されています。心身の健康や地域医療の充実と並び「人類生存」を目指した、崇高な理念であると感じています。

 

さて私の経営する「蒲田よしのクリニック」では2011年の開院以来、更年期障害の女性を主体として、自律神経失調症、慢性疲労、ウツや不眠などメンタル不調、そして各種ガンなど多くの方々に対し、ラドンルームを活用した放射線ホルミシス療法、プラセンタ注射、分子整合栄養療法などの治療に取り組んできました。

 

ウツなどメンタル不調の方々では特に顕著ですが、血液検査で鉄欠乏、ビタミンB群欠乏、ビタミンD欠乏、タンパク質代謝障害など栄養バランスの乱れが、たいへん高率に検出されます。そのような症例に対して、栄養療法などと並行してラドン温浴療法を施行する事により、概ね良好な治療成績が得られています。

 

ラドン温浴療法(放射線ホルミシス療法)には多くの作用機序が証明されていますが、中でも群を抜く「抗酸化力」が認められます。強力な抗酸化力を主体として、DNA修復、免疫力強化、細胞膜の機能強化など多彩な生理的作用により、各種ガンや自己免疫疾患、神経疾患など多くの疾患を改善させる事が多数報告されています。

 

そうした中、2020年からの新型コロナウイルス感染の流行、それにコロナワクチン接種の推進に続き、全身倦怠感や不眠、めまい、思考力低下などのブレインフォグ、呼吸苦、動悸、全身の筋肉痛・・など極めて多彩かつ複雑な症状を訴える方々が急増しています。蒲田よしのクリニックへも概算で数百名が来院してきました。

 

これら多くの症状とコロナウイルス感染、コロナワクチン接種との因果関係は未解明ですが、世界中で同じような問題に直面しており、主要症状に関して「筋痛性脳脊髄炎・慢性疲労症候群(ME/CFS)」という疾患概念が多くの専門家により提唱され、病態解明と治療法の研究が俄かに進んできています。

 

ME/CFSに対しては様々な治療法が試され、個別の症例では有効例も決して少なくありませんが、臨床試験を通して有効性が実証された治療法は多くありません。そのような状況下、ME/CFS症例ではビタミンD血中濃度が著しく低い事に着目し、ビタミンD補充療法の有効性を実証する臨床研究などが進行しています。

 

このような状況の中、蒲田よしのクリニックでは多くのME/CFS症例に対して、栄養療法やグルタチオン点滴などと並行してラドン温浴療法を施行し、多くの有効症例が出ています。統計的な検討は行なっていませんが、ラドン温浴を行なった症例の、9割程度は明らかに体調の改善が得られています。

 

さてME/CFSや各種ガン、自己免疫疾患など多くの疾患や体調不良に対して有効性の高いラドン温浴療法(放射線ホルミシス療法)を、どのようにして広く普及し、一人でも多くの方々がその恩恵に浴することが出来るようにするかが、今後の我々「国際ラドンアルファ線臨床研究会」の使命の一つであると考えています。

 

次回はラドン温浴療法を、どのように普及していくかについて、お話したいと思います・・(続く)

 

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蒲田よしのクリニック