ラドン岩盤浴で世界に冠たる「玉川温泉」3回目の訪問ご報告
8月9日から11日まで、秋田県の玉川温泉に2泊3日で逗留しました。昨年の同時期に続き、これで3回目の訪問となりました。1回目は20年以上も前の山形県在住時で、親と一緒に行きましたが、今回は私一人が視察を兼ねての訪問です。
玉川温泉は「ラドン」が豊富に湧出する岩盤浴と、強酸性の湯に浸かる風呂で有名な温泉地で、全国からガンやリウマチなど難病の方々が、多く集まっています。私は新幹線とバスを乗り継いで行きましたが、駐車場をみると、自家用車は関東地方を筆頭に全国のナンバーが勢揃いしていました。中には北海道や九州地方のナンバーもありました。
足かけ3日間にわたり何回も強酸性のお風呂を堪能しましたが、肌が少しピリピリしたものの、体がとても軽くなりました。余りにも酸が強いので、100%源泉以外に2倍に薄めた「50%源泉」の浴槽が幾つか用意されていました。その50%でも、かなり刺激になります。
2日目には、温泉宿から少し離れた「自然研究路」沿いに歩いて、いよいよ本格的な「岩盤浴」を堪能しました。研究路の奥まった所にある「小屋」が、その岩盤浴の会場です。一見ほったて小屋に見えますが、玉川温泉を目指す多くの方は、ここで岩盤浴をする事を目的として訪問します。
3つある小屋のうち2つは既に満席で、一番奥の小屋でようやく僅かなスペースを確保し1時間ほど横臥しました。小屋は柱と屋根だけあって壁はなく、ビニールシートが壁替わりでした。床は地べたとなっており、利用者はゴザを敷いて毛布を掛け横になります。私の訪問時は真夏でしたので、毛布は暑くて要らないくらいでした。
「岩盤」に横たわっていると、5分もしないうちに汗が噴き出してきます。毛布よりも汗拭き用の大きなタオルが必要なくらいです。小屋の中はほぼ満員の10人あまりが各々ゴザを敷いて、仰向けになったりうつ伏せになったり、時々体位をかえて過ごしていました。年齢もまちまちで、男女同じくらいの人数です。
岩盤浴でたっぷりと汗をかいた後は、自然研究路沿いに散策しました。散策路には硫黄ガスの噴き出し孔が多数あり、ゴーっという音響と伴に高温の蒸気が噴き出していました。一方で豊富な源泉が流れる小川沿いには、強酸性で98℃もの熱湯が湧き出る「大噴け(おおぶけ)」があります。本当に大自然のパワーには圧倒されました。
ところで玉川温泉を世界的に有名にしたのはラドンガスですが、「ラドン濃度」がとりわけ高い場所は意外な所にあります。ラジウムの豊富な「北投石」の案内板の近くに神社の鳥居があり、その辺りのラドン濃度が高いとされています。以前の訪問時もそうでしたが、鳥居の傍には常連さんと思われる方々がゴザを敷いて車座になり、ラドン談議に花を咲かせていました。
実は、玉川温泉から私の経営する「蒲田よしのクリニック」へは、これまで多数の方々が紹介されてきました。クリニックを開院して15年が経ちますが、紹介された方は少なくとも20名以上に上ります。東京など首都圏の方が玉川温泉に逗留し、日頃の体調管理について温泉の指導員に相談したところ、私のクリニックを探し出し紹介して下さった、というのがその経緯です。
玉川温泉から紹介されてきた方々の多くは持病があるか体調不良があり、玉川温泉で定期的に湯治を行なっています。温泉には「相談室」があり、温泉の利用法だけでなく、日常的な生活指導も行なっています。そこで「地元ではどうしたらよいか」と尋ねたところ「東京の蒲田にラドンルームを備えたクリニックがある。常日頃はそちらでラドン療法を受けると良い」などとアドバイスを受けた、という実情です。
つまり普段は町中のクリニックでラドンルームに入り、年に数回は玉川温泉で湯治をする、という流れが一つの治療サイクルとなります。玉川温泉はラドンだけでなく、噴気孔や大噴けに代表される大自然の恵みがあります。それに食べ物も美味しい。日頃の定期的な治療に加え、時々大自然に囲まれてラドンの恩恵を受ける、という医療の有機的な連携が求められている、と感じました。






