最近、全身倦怠感や肩こり、腰痛、頭痛、めまい、抑うつ感、情緒不安定、手足の冷え、動悸などさまざまな体調不良を訴える方が急増しています。
しかし多くの場合、検査をしても異常なしと診断され、対症療法的な薬物療法に終始するのが大多数です。ところが近年の研究で原因不明の体調不良の多くが、実は栄養バランスの乱れに関係することが明らかとなってきました。 例えば、ストレスやトラウマなど心の問題であるうつ病は、ビタミンやミネラル、アミノ酸など栄養素の欠乏や機能障害に関係していると言われています。
うつ病は、セロトニンなどの神経伝達物質の量が脳内で減少することが証明されています。セロトニンは精神の安定ややる気に関わっているため、減少すると精神が不安定となり、やる気が失われてしまいます。
セロトニンはトリプトファンというアミノ酸をもとに作られますが、作る過程において、ビタミンB6、ナイアシン(ビタミンB群の一種)、葉酸、鉄、亜鉛や銅、マグネシウム、ビタミンCなどが関与します。
そのため、関与する物質自体が少なくなると、セロトニンが生成できなくなり、やる気のなさや不安感、倦怠感、不眠といったうつ症状が出てしまいます。逆に言うと、うつ病の症状を改善させるためには、これらの微量栄養素を充分に補給することが必要不可欠となります。
立ちくらみ、めまい、耳鳴り、肩こり、頭痛、疲れやすさ、息切れ、月経過多、不眠、憂うつ感、筋力低下、爪の扁平化など
風邪をひきやすい、脱毛、味覚障害、肌荒れ・乾燥、爪の白斑、傷の治りが悪い、性欲低下、情緒不安定、血糖値上昇など
集中力・記憶力低下、不眠・悪夢、情緒不安定、音への過敏性、疲れやすさ、口内炎、憂うつ感、脚気など
体力・筋力低下、浮腫、疲れやすさ、貧血、憂うつ感、風邪をひきやすい、傷の治りが悪い、肌荒れなど
栄養バランスを整え病状を改善させる治療法です。 うつ病や統合失調症、パニック障害などの精神疾患をはじめ、慢性疲労やアレルギー疾患、糖尿病などの生活習慣病、狭心症などの動脈硬化性疾患、がんなども、栄養素をしっかりと補給することで症状を改善に繋げることができます。
症状や食生活の傾向などをお聞きします。カウンセリングで不足している栄養素の推測ができる場合があります。
検査を行い、不足している栄養素を見つけます。保険診療範囲の検査である程度わかりますが、必要に応じ更に詳細な検査(自費)を行うことも可能です。
不足している栄養素を補うために、食生活やライフスタイル改善についてアドバイスします。食事の工夫だけでかなり改善することができることもあります。ただし、食事の工夫だけでは充分な栄養素の補給ができない場合には、サプリメントで必要な栄養を摂取頂くご提案をいたします。
また、ご希望により、ラドン温浴・プラセンタ注射・サプリメント摂取の中からご自身にあった方法を選んで治療を受けて頂くこともできます。
→ ラドン温浴へ
→ プラセンタ注射へ
当院では、医師が問診と血液検査を行い、不足している栄養素を特定し、適切なサプリメントを提案いたします。
当院で推奨している米国製のサプリメントは、ビタミンやミネラル、アミノ酸、抗酸化成分などの栄養素の「含有量」が多く含まれています。そのために効果の現れ方が早く、好評を頂いております。
医薬品向けの厳格な基準であるGMP(Good Manufacturing Practice)に則り、安全性を何より重視し製造された製品で、医療機関で医師の管理下でのみ投与が行われるサプリメントです。
原因不明の病気や体調不良を引き起こす原因の一つとして脚光を浴びているのが「遅発型フード(食物)アレルギー」です。これはある特定の食材を摂取してから数時間、遅い場合で数日が経過した後に症状が出現するアレルギー疾患で、よく知られているフードアレルギーとはかなり異なる特徴をもっています。
サバやエビ、ソバなどを食べた直後にじんましんや発疹、浮腫、呼吸困難などの急性症状が出現するアレルギーです。食べてから短時間で出現するため、即時型フードアレルギーといいます。
摂取後かなり時間が経ってから症状が出現するアレルギーです。症状は頭痛、不安感、うつ症状、関節痛、全身倦怠感などと、アレルギーらしくない症状が中心のため、アレルギーとは認識しづらい、分かりにくいアレルギー疾患です。
その他野菜や果物、穀物、魚介類などの食品群など多くの食材で遅発性フードアレルギーが起こり得るとされています。
消化不良 便秘 下痢 腹痛 吐き気 過敏性腸症候群 満腹感など
頭痛 頭重感 不安神経症 抑うつ 情緒不安定 集中力低下など
湿疹 アトピー性皮膚炎 にきび じんましん 肌荒れ 乾燥肌 多汗など
鼻水 鼻づまり ぜんそく 慢性副鼻腔炎など
頻尿 尿意切迫 (小児)夜尿症 月経前症候群など
筋肉痛 関節痛 関節リウマチなど
不整脈 倦怠感 慢性疲労症候群 口内炎 浮腫 体重増加など
少量の血液を採取し、検査を行っている米国のUS BioTek社へ発送。 2週間前後で結果が送られてきます。
遅延型アレルギー検査で体にアレルギーを起こす食材を排除し、野菜や果物、発酵食品など豊富に摂取することが大切です。また、腸の冷えを改善に繋げるため腹部を中心に体を温めることも有効です。
遅発型フードアレルギーの原因となる食材を一定期間にわたって避けることが重要です。原因となる食材を体内に入れないことで、アレルギー症状を抑制できるばかりか、一定期間が経過した後には、その食材に対するアレルギー反応が起こりにくくなります。
アレルギー反応が強い場合は、食材を用いた料理や加工食品も含め徹底して忌避することが大切です。例えば卵にアレルギーがある場合、卵を用いた料理や、卵を「つなぎ」として用いた食品を含め、幅広く忌避することが必要となってきます。
遅発型フードアレルギーを引き起こしやすい人体側の要因として、腸内細菌の乱れと、腸管壁からの栄養素の吸収に異常をきたすリーキーガット症候群(LGS)が挙げられます。
腸管壁に異変が生じ、消化し切れない大きな分子の栄養素までもが吸収されてしまうのがLGSです。大きすぎるタンパク質などの栄養素は人体にとって異物であり、抗体(IgG)を産生して排除しようとします。その結果、特定の食材に対する遅発型フードアレルギーが惹起されるのです。
そのため、遅発型フードアレルギーを改善させるためには、善玉菌を活性化させ、腸内環境を改善や腸管壁を健全なものにすることが大切です。